鉄道事業部 車両製作所 新車工場

 

形式

国鉄 クハ68 / クハ76 (その5)

製造

Kobe Heavy Inderstrial (Thailand) Co,Ltd.
Bankok Factory

 


久々の工作です。
新潟仕様の旧国に欠かせない耐寒型タイフォンの製作です。
当時は確か爪楊枝を使用した覚えがありますが、今回は真鍮Φ2.0の丸棒を使用しました。
マイターボックスの45°部分を利用して切り出します。
クハ68,76の2輌分が一回の切り出しで得られる事になります。

位置あわせを行い、瞬着で接着しました。

テールランプケースも同時に接着しましたが、クハ76は真鍮パイプを仕込んでいたので、挿入して接着するだけで、位置あわせは不要です。

工作がほぼ終了したクハ76。 

前面下部の元々あったタイフォンの穴埋めの仕上げは当時の当時の雰囲気を残すため、あえて仕上げはしないことにしました。

 

こちらはクハ68。 前面の仕上げがまだ完了していないので、表面が毛羽立っています。

ディテールはここまでにして、こちらも当時の雰囲気を残しますが、貫通扉の3枚合わせによる表現などは、当時よりグレードアップしています。

現在の精密モデルから見ると何も表現されていないかもしれませんが、このモデルでは十分すぎると思っています。

 先頭車のツーショット。 ここまで来ると早く塗装にかかりたいものですが、あいにくタイは雨季・・・。 仕上げをしっかり行って、晴れが続いたら一気に塗装してしまう事にします。

更新がずいぶん滞ってしまいました・・・。 GW中に少しでも進める事にします。

クハ68も日本に帰ってきてから表面仕上げ以外で初めて手を入れる事になります。


塗装前に全体をチェックしたら気になる点がありました。

ご覧の通り、妻板の窓高さが高すぎて、戦災復旧客車みたいになっていました。

以前、モハ70で行ったのと同じ工法で修正です。 まず、外板の外張り部分だけを切り離します。
窓はCADデータを残していますので、印刷するだけです。

窓の内側を先に切り抜きます。
窓の内側に瞬着を流してから、外側を切り離しました。
切り離した窓枠をセットした後、治具代りに外板と同じ厚さのケント紙をその上に置きました。
さらにその上からスケールを当て、裏側から窓枠の四隅をグイグイ車両後方に向かって押しつけます。

これをすると窓枠の段差が簡単かつ正確に出す事ができます。
窓枠の裏から低粘度の瞬着を流した後、窓の上側の外板を接着しました。

外板の接合部分は例の黒色瞬着をパテ代りとしてあります。
貫通扉の窓も同様に下げました。

全体の表面をもう一度耐水ペーパーで仕上げて、修正完了です。
こちらも良くやってしまうミスです。

工作中に窓桟が取れてしまっています。
もう一度窓桟を切り出し、裏に厚手のケント紙を置いて治具代りとします。
ケント紙の上に切り出した窓桟をそっと置き、位置を合わせた後に瞬着を流しました。

外板の仕上げは必要ですが、窓桟を置いた後に外側から少しだけ瞬着を流して固定すると位置合わせがやりやすいです。
注意深く窓枠の仕上げをして、こちらの修正も終わりました。


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